人はホメオスタシスに守られている
人間の身体には、外部環境の変化に対して内部環境を一定に保とうとする「ホメオスタシス(恒常性)」という機能が備わっています。
このホメオスタシスは、身体的な側面だけでなく、心理的な側面にも影響を及ぼします。そのため、自分の信念や価値観に反する指摘を受けても、それを受け入れることが難しい場合があります。
ホメオスタシスとは
ホメオスタシスとは、生物がその内部環境を一定の状態に保ち続けようとする傾向を指します。 例えば、体温や血糖値、血圧などが一定の範囲内で維持されるのは、この機能のおかげです。
心理的ホメオスタシス
この恒常性は、身体的な機能だけでなく、心理的な面にも及びます。人は繰り返し行う行動や習慣に慣れ、それを基準とします。そのため、新しい変化や未知の状況に対して抵抗を示すことがあります。これが「心理的ホメオスタシス」と呼ばれるものです。
変化を受け入れるために必要なもの
この心理的ホメオスタシスを乗り越えて変化を受け入れるためには、「真心」に基づく環境が重要です。真心とは、心の中心にある調和の領域であり、愛のエネルギーが湧き出る源です。真心と真心が触れ合うことで、互いの恒常性にアクセスし、変化を受け入れやすくなると感じます。
下心と真心
一方、下心はブラックホールのようなもので、相手のホメオスタシスを防衛的にさせる傾向があります。目的は生まれてから後発するものであり、それに合わせて自分を変えていく必要があります。
変化のプロセス
思考が変われば選択が変わり、選択が変われば結果が変わります。結果が変われば未来が変わり、現実に変化が訪れます。このプロセスを主体的に進めるためには、利他の心、すなわち自分以外の存在への愛が必要不可欠です。そうでなければ、間違いを指摘してくれる人は現れず、間違いを受け入れることも難しくなります。
自己成長のために
人は足りないものを自ら補うことができますが、間違いを正すためには愛が必要です。必要なものを「有る」にし、足りないものを補い、間違いを正す。これらが目的に対して補完されたとき、現在は未来に向かって機能し始めます。