📌トレーダーズダイアリー20251113「【前編】的確・明確にライン取りすることの重要性」

(2025.11.13|トレーダーズダイアリー)

今日は、成長を実感できるエントリーがあった。
その一連の流れの中で、自分のトレードにおける「根幹の精度」に直結する大きな発見があった。

■ 日足から見た波動構造と狙い

今回の相場は、日足ベースで修正B波が値幅を到達した地点。
1時間足でみると150SMA規模の波動の終点にあたり、
その延長を経て本格的な修正に入る見立てを立てていた。

狙いは、その修正波Cの推進。
根本からエントリーし、一旦の節目で利確したのち、再び次のポイントを見極める過程で、二度の損切りを経て迎えた局面だった。

■ 値幅の達成と「行き過ぎ」の分析

C波の修正上昇が200%、300%、そして間もなく400%に到達しようとしていた。
従来の自分なら「行き過ぎ」と感じ、反発を待つ場面。
だが、今回の分析では200%で値幅達成と判断していたため、400%への続伸は“過熱”とみるべき局面だった。

そのとき、自分の中で確信があった。
――昨日整理した「延長後に起こる重大な出来事」と「それを見極めるテクニカルな条件」。
相場はまさにそのフェーズに入っていた。

これまでの“経験則”ではなく、今の自分の分析を信じてエントリー
結果、5分足ではらみ足が出現し、その押し目がちょうど200%ラインに一致した。

「もしかして、これは巻き戻し現象か?」
プライスアクションが過去の意味合いを変える瞬間。
その仮説を信じ、ホールド。
直後、相場はネックラインを割り込み、下降の推進へと転じた。

■ 精度がもたらす「確信」と「安心感」

今回のエントリーは早すぎた。
はらみ足の成立を確認してから入るべきだったが、それ以上に得た学びは大きい。

これまで、正しく値幅を測っても200%や400%に届かず反転したり、
逆に達成後にさらに伸びる、という不規則な挙動に悩まされてきた。

だが、今回は違った。
全てのラインを、数値ベースで正確に引いた。
水平線も、チャネルも、フィボナッチも、全て「設定画面でレートを直接入力」して正確に配置した。

これによって、
「ブレイクアウト」と「行き過ぎ」を切り分ける力が一気に上がった。
特に、フィボナッチリトレースメントを正確に描いたことで、
達成レートの信頼度が格段に高まり、
プライスアクションをその上に重ねた時、初めて“意味を持つ反応”として見極められるようになった。

■ 「正確なライン取り」はトレーダーの命綱

これまでの自分は、視認ベースでのライン取りを“正確”だと思っていた。
しかし、相場の中で実際に命をかけている人たちは、ミクロ単位の分岐線で生き残っている。
一見わずかなズレでも、それが勝敗を分ける。

自分にとって「ただの一本の水平線」でも、
そこに命を懸けている人たちがいる。

この事実に気づいてから、トレードの精度が一変した。
正確なライン取りは、感覚ではなく「構造を確定させる行為」なのだ。

■ 「安心感」の正体

正確なラインを引き、SLを元に戻した瞬間、不思議と安心感が生まれた。
“損切り上等”の心で臨めるのは、曖昧さが消えたからだ。

損切りになっても理由が明確になる。
「ライン取り」「値幅」「テクニカル分析」――どこか一つの誤り。
曖昧さがなければ、改善が可能になる。

これまで安心できなかった理由は、節目のズレにあった。
相場に向かう恐れの多くは、曖昧さの副作用だったのだ。

■ まとめ

  • ラインは“目で引く”のではなく、“数値で定義する”。
  • それによって、相場の「構造」を可視化できる。
  • 損切りの明確化は、安心と再現性を生む。

トレーダーとして本当に大切なのは、
「自分の感覚」ではなく、「市場の事実」と同期すること。

そしてその最初の一歩が――
“的確・明確なライン取り”
であると確信した一日だった。

(後編「波動の規模の移り変わり」へ続く)

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